野菜ソムリエ篠田彩子さんに聞く
ゴボウ

日本が原産でもないにもかかわらず、食用として食卓に並ぶのは日本と韓国だけと言われている根菜。薬用の解毒や咳をしずめる作用の漢方として中国でも長い歴史を持っています。平安時代に薬草として中国から伝わり、栽培が始まったと言われています。 


栄 養

食物繊維の含有量は、野菜の中でもトップクラスです。大腸に働きかけ、便通をよくしてくれる効果が期待できます。ビタミンCや鉄、イヌリンも豊富に含みます。

旬・選び方

秋の終わりから冬の初めにかけてが最も美味しい時期です。太さが均一で、断面にスが入っていないもの、乾燥せずに適度な湿り気があるものが良品です。

保存のしかた

湿らせた新聞紙に包んで、冷暗所に立てて保存すると良いです。泥つきのものは泥をつけたまま保存しましょう。カットしたものは、断面にラップなどをして乾燥を防ぎましょう。 

調理法

栄養価の高い皮のあたりを効率的に利用しましょう。季節限定で楽しめる新ゴボウは、細長く切って、ニンニクとオリーブオイルでペペロンチーノ風にしても美味しいですよ。 

野菜ソムリエ篠田彩子さん

2児の母として、育児を通じて改めて食の大切さを感じる日々を過ごしながら、

野菜ソムリエのとしての活動を行う。
「野菜のパワー」の素晴らしさを多くの 方々に知ってもらうべく、情報発信中。


新ゴボウと鮭の炊き込みご飯
材 料  

米…2カップ

新ゴボウ…約25cm

甘塩鮭…2切れ

マイタケ…1/2パック

昆布…5×10cmを3枚

醤油…大2 

日本酒…大3 

塩…少々  


作り方

1.  米をとぎ、1と2/3カップの水に浸しておく。 

2.  新ゴボウはささがきにして、さっと酢水につける。 

3. 醤油、日本酒、塩を米に加えてよく混ぜる。 

4.  水気を切ったゴボウ、昆布、甘塩鮭、ほぐしたマイタケの順に重ねて入れ、炊飯器で普通に炊く。 

5. 炊きあがったら昆布と鮭を取り出す。鮭の皮と骨をとって身をほぐし、炊飯器に戻してさっくり混ぜる。