笑いの効用、笑いのメカニズムとは? グリーンタイムズ2009年3月号
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| 林 教授は約15年、看護師として働き、現在は筑波大学で看護学の教育と研究に従事されています。専門は成人看護学、特に糖尿病を研究され、この糖尿病患者さ んの療養生活を改善しようと着目したのが自然回復力、そして笑いです。最近では日常に笑いを取り入れる「笑み筋体操」を考案し、全国で普及活動を行ってい ます。 |
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| 笑いのメカニズムとは 笑うと体はどのように反応するのでしょうか。まず、目や耳から情報が入ると、大脳辺縁系で感情が作られます。大脳辺縁系は体のコントロールタワーである視 床・視床下部と連動し、ホルモン分泌や自律神経系に作用します。これらの働きにより、笑うとストレスが解消され、免疫力が高まるなど、心身が最適な状態に リセットされます。 |
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| 自然な笑いと作り笑いの違い このように感情に伴って自然に発生する笑いには心身のリセット効果がありますが、さらに大笑いをすると息をたくさん吐きますね。これは自律神経の中でも副 交感神経を高めます。副交感神経は気持ちをリフレッシュさせ、穏やかにする作用があります。また、腹筋をたくさん使うので全身運動にもなるのです。これに 対して、作り笑いは感情を伴わないので、リセット効果を生み出すような大脳の働きがありません。大脳が働いたかどうかは、目の周りの眼輪筋が動いているか どうかでわかります。この眼輪筋は意思の力で動かすことはできません。目が笑うということが健康につながる笑いの重要なポイントです。 |
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| 笑ったら血糖値が下がった! 2003年に、50~60歳代の2型糖尿病患者さんに漫才を聞いて、大笑いをしてもらう実験が行われました。そして、血糖値の変化を調べたところ、食後2 時間血糖値が抑制されるという結果になったのです。原因の一つには表情筋や腹筋、横隔膜を動かして笑ったので、運動効果があったことが考えられます。これ は、運動ができない場合でも、笑えば多少の運動効果を得ることができるかもしれません。ご年配の方や運動を制限されている方には朗報ですね。一方で興味深 いことに健康な人は笑っても血糖値は変動しませんでした。もし健康な人が大笑いで血糖値が下がるようなことがあれば、寄席などで低血糖になる人が続出して 大騒ぎになってしまいますね。このように笑いには、異常状態を最適な状態にリセットしてくれる効用があるのです。 |
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| ガンをやっつけるNK細胞が活性化 NK(ナチュラルキラー)細胞とは、私たちの体の中にある免疫物質で、がん因子を抑制する働きがあります。このNK細胞が活発に動く程度をNK活性と言 い、ストレスに長時間さらされていると、活性が低下し、ガンの発症に繋がるとされています。病原菌などと戦ってくれる、リンパ球と同様に、これらの免疫物 質も笑いによって活性が高まり、しかも免疫力をちょうど良い状態にしてくれるのです。 |
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| 病は気からですよ! 笑いのような楽しい感情が起きているときにはドーパミンなどの物質が分泌され、前向きな感情を生み出します。反対にドーパミンが不足するとうつ状態や認知 障害を引き起こすことにも。もちろん笑うだけで、病気を撃退できるわけではありません。食事や睡眠、適度な運動などを最適な状態に保ち、その上で笑いが後 押しするのです。笑いも受け身ではなく、自らが笑おうとする態度が大切と考えられています。積極的に笑いを取り入れて、健康ライフを手に入れましょう! |
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